パン作りは、高温で焼くもの。
そう思い込んでいませんか。
レシピを見ると、210℃以上の設定が多く、
「うちのオーブンでは難しいかも」
とあきらめてしまうことがあります。
私も、そのひとりでした。
けれど、低めの温度でもやわらかく焼ける方法を知ってから、
パン作りはぐっと身近なものになりました。
140℃というやさしい温度で、
ゆっくり焼き上げる白パン。
高温で一気に仕上げるパンとは違い、
どこか落ち着いた時間が流れます。
これまで何度も試作を重ねる中で、
家庭用オーブンでも無理なく焼ける方法にたどり着きました。
今回は、最近よく作っているお気に入りのレシピ、
「クリームチーズ白パン」 と 「あん入り抹茶白パン」 をご紹介します。

オーブンに少し自信がない初心者の方でも、気軽に試しやすいレシピです。
パン生地・共通の材料
まずは、基本になるパン生地です。
こちらは 8個分 の分量です。
基本の白パン生地:8個分
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 強力粉 | 210g |
| 薄力粉 | 40g |
| 砂糖 | 25g |
| インスタントドライイースト | 3g |
| 塩 | 3g |
| 水または牛乳 | 170g |
| バター | 10g |
水でも作れますが、
牛乳を使うと少しやさしいコクが出ます。



ふんわり感を大切にしたいときは、牛乳で作るのもおすすめです。
抹茶生地にする場合
あん入り抹茶白パンにする場合は、
基本生地に抹茶パウダーを加えます。
・抹茶生地の追加材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 抹茶パウダー | 3g |
| 水または牛乳 | 基本量170g+15g |



抹茶パウダーを入れると、生地が少しかたくなりやすいので、水分を 15gほど多め に加えます。
フィリングの用意
中に入れる具材を、先に準備しておくと作業がスムーズです。
クリームチーズ白パン
・材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| クリームチーズ | 200g |
| はちみつ | 40g |
・下準備
クリームチーズとはちみつをよく混ぜ合わせます。
混ぜたものをバットに平らに広げ、
冷蔵庫で冷やしておきます。
冷えたら、8等分しておきましょう。



フィリングがやわらかすぎると包みにくいので、少し冷やしておくと扱いやすくなります。
あん入り抹茶白パン
・材料
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 粒あん | 240g |
・下準備
粒あんは8等分しておきます。
1個あたりの目安は、
約30g です。



あんこも、先に丸めておくと成形が楽になります。
作り方
ここからは、基本の工程です。
流れは、
- 生地をこねる
- 一次発酵
- 分割・丸め
- ベンチタイム
- 成形
- 二次発酵
- 焼成
の順番です。
まず、ボウルに材料を入れて生地を作ります。
・手順
1.バターと水分以外の材料をボウルに入れ、全体を混ぜ合わせます。
2.水または牛乳を加え、粉気がなくなるまでよく混ぜます。
3.作業マットに生地を移します。
4.手のひらで、生地を台にこすりつけるようにしてこねます。
5.カードを使いながら、生地を集めてこねていきます。
6.生地の一部がマットからはがれるようになってきたら、ひとまとめにします。
7.生地を持ち上げて台にたたきつけ、手前に軽く引っ張ってから向こう側に返します。
8.表面がなめらかになるまで、この動きを繰り返します。
生地がべたつくときは、無理に手だけでまとめようとせず、カード(ヘラ)
を使うと扱いやすくなります。
生地がまとまってきたら、バターを加えます。
・手順
1.生地の一部を取って、指先で薄く伸ばします。
2.裏側がうっすら透けて見えるようになったら、生地を平らに広げます。
3.バターを包み込むように入れます。
4.生地とバターをよくなじませます。
5.生地がまとまってきたら、両手で軽く手前に引き寄せ、表面を張ります。



こねていくうちに少しずつ生地がなじんでいきます。あわてず、ゆっくり整えていきましょう。
生地をボウルに入れて、一次発酵させます。
・発酵の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 温度 | 35℃ |
| 時間 | 約60分 |
| 状態 | 生地が約2倍になるまで |



生地が2倍くらいにふくらんだら、発酵の具合を確認します。
・フィンガーテスト
指先に打ち粉をつけ、
生地の中にそっと指を入れます。
穴がそのまま残れば、
一次発酵は完了です。



穴がすぐに戻る場合は、もう少し発酵させます。
一次発酵が終わったら、生地を分割します。
・手順
1.ボウルから生地を取り出します。
2.生地を8分割します。
3.手のひらで軽く押さえ、ガスを抜きます。
4.生地の表面を張るように丸めます。
5.きれいな面を上にします。
6.乾燥しないように、ラップや濡れ布巾をかぶせます。
7. 15分ほど休ませます。
生地を少し休ませることで、
次の成形がしやすくなります。



生地を休ませる時間を、ベンチタイム といいます。
ベンチタイムが終わったら、
フィリングを包んで成形します。
・手順
1.生地のきれいな面を下にします。
2.手のひらで押さえてガスを抜きながら、丸く整えます。
3.中央にクリームチーズやあんこを置きます。
4.生地で包み込むように、端を寄せます。
5.包み口をしっかりつまんで閉じます。
6.閉じ目を下にして、クッキングシートを敷いた天板に並べます。
具材はできるだけ中央に置き、
端につかないようにすると包みやすいです。



生地が閉じにくくなるので、フィリングが包み口に付かないように注意しましょう。
成形した生地を、二次発酵させます。
・二次発酵の目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 温度 | 40℃ |
| 時間 | 30〜40分 |
| 状態 | ひとまわりふっくらするまで |
生地が乾くと表面がかたくなり、
ふんわり仕上がりにくくなります。



発酵中は乾燥しないように注意します。
いよいよ焼きます。
・焼成温度と時間
| 工程 | 温度・時間 |
|---|---|
| 予熱 | 180℃ |
| 焼成 | 140℃で17分 |
白パンらしく、
焼き色を強くつけすぎないのがポイントです。
やさしい色のまま、
ふんわり焼き上げます。
オーブンを180℃に予熱したあと、
焼くときに140℃へ下げて、17分焼きます。
おいしく作るコツ
白パンをおいしく作るために、
気をつけたいポイントは3つです。
- 材料は正確にはかる
パン作りは分量が大切です。
粉や水分の量が少し変わるだけで、
生地のまとまり方や焼き上がりが変わります。
できるだけ正確にはかると、
失敗しにくくなります。 - 生地はやさしく扱う
白パンは、やわらかさが魅力です。
生地を扱うときは、
強く押しつぶしすぎないようにします。
ガスを抜くときも、
必要以上に力を入れず、
やさしく整えていきましょう。 - 乾燥させない
作業中の生地は、
とても乾燥しやすいです。
ベンチタイムや発酵中は、
ラップや濡れ布巾をかぶせて乾燥を防ぎます。
生地を乾かさないことは、
ふんわり仕上げるための大切なポイントです。
フィリングを包みやすくするコツ
中に入れるフィリングは、
事前に分けておくと作業がとても楽になります。
クリームチーズやあんこは、
四角い平らなバットに広げて冷やしておくと、
成形のときに扱いやすくなります。
1個分ずつ分けておくと、
包む作業がスムーズです。
また、フィリングが包み口につくと、
生地が閉じにくくなります。



中央に置くことを意識すると、きれいに包みやすくなります。
保存方法
焼き上がったパンは、
できるだけ早めに食べるのがおすすめです。
すぐに食べない分は、
冷凍保存にします。
・保存のポイント
| 保存方法 | おすすめ度 | 理由 |
|---|---|---|
| 常温保存 | 短時間なら可 | 早めに食べる場合 |
| 冷蔵保存 | NG | パンが劣化しやすい |
| 冷凍保存 | おすすめ | やわらかさを保ちやすい |
パンは冷蔵庫に入れると、
室温保存よりも早く劣化しやすくなります。
保存する場合は、
1個ずつラップに包んで冷凍してください。



食べるときに温め直すと、焼きたてに近いやわらかい風味を楽しめます。
小さく作れるのも、手作りパンの楽しさ
ふわふわの白パンを初めて作ったとき、
とても感動しました。
140℃という低い温度でパンが焼けること自体が、私にとっては驚きでした。
高温で一気に焼くパンとは違って、
低温でゆっくり焼く白パンには、
どこかやさしい雰囲気があります。
私はミニチュアが好きなので、
一口サイズにして作ることもあります。
小さく作ると、
手軽に食べられて、食べ残しも少なくなります。
小さなお子さんやご高齢の方がいるご家庭、
ちょっとしたおやつにも向いています。
街のベーカリーショップにはなかなかないサイズで作れるのも、
手作りパンの魅力です。



自分の暮らしに合わせて、大きさも味も少しずつ整えられる。それが、家庭で作るパンのよさなのだと思います。
まとめ
今回は、140℃で焼ける白パンとして、
クリームチーズ白パン と あん入り抹茶白パン を紹介しました。
高温のオーブンでなくても、
やさしい温度でゆっくり焼くことで、
ふんわりとした白パンを作ることができます。
大切なのは、
- 材料を正確にはかること
- 生地をやさしく扱うこと
- 乾燥させないこと
- フィリングを事前に分けておくこと
- 保存するなら冷凍すること
このあたりです。
パン作りは、少し手間がかかるように見えます。
でも、粉を量り、
生地をこね、
発酵を待ち、
焼き上がる香りを感じる時間は、
暮らしの中の小さな楽しみになります。
140℃で焼く白パンは、
家庭用オーブンでも試しやすい、
やさしい手作りパンです。
あなたのキッチンにも、
ふんわり甘い香りが広がりますように。









