おうちで過ごす時間が増え、
手作りに挑戦する方も増えてきました。
「パン作りを始めてみたい」
そう思っても、最初は迷うことがあります。
材料は何を用意すればいいのか。
特別な道具は必要なのか。
家庭用のオーブンでも焼けるのか。
パン作りは、少し難しそうに見えるかもしれません。
でも、基本の材料と道具をそろえておけば、
思っているよりも身近に始められます。
今回は、パン作り初心者の方に向けて、
まずそろえておきたい 基本の材料と道具 をまとめました。
特別な設備がなくても大丈夫です。
家庭にあるもので代用できるものも多いので、
これからパン作りを始めたい方の参考になればうれしいです。
パン作りに必要な基本の材料
パン作りに必要な基本材料は、
とてもシンプルです。
まずは、次の4つがあればパン生地を作ることができます。
| 材料 | 役割 |
|---|---|
| 小麦粉 | パンの土台になる |
| イースト | 生地をふくらませる |
| 塩 | 味を整え、生地を引き締める |
| 水 | 材料をまとめ、イーストの働きを助ける |
この4つが、パン作りの基本です。

バターや砂糖、卵、牛乳などは、作りたいパンに合わせて加える材料です。
シンプルな食事パンなら基本の材料だけでも作れますし、
ふんわり甘い菓子パンにしたいときは、
砂糖やバター、卵などを加えていきます。
小麦粉|パン作りの土台になる材料
パン作りに使う小麦粉は、
基本的には 強力粉 です。
強力粉はたんぱく質の量が多く、
生地に弾力が出やすいのが特徴です。
この弾力が、パンのふくらみや食感につながります。
| 種類 | たんぱく質の目安 | 向いているもの |
|---|---|---|
| 強力粉 | 11〜13% | 食パン、ロールパン、菓子パン |
| 中力粉 | 9〜11% | フランスパン風、軽めのパン |
| 薄力粉 | 6〜9% | お菓子、軽い食感のパン補助 |
初心者の方は、まず強力粉を用意すると安心です。



スーパーで手に入りやすい強力粉でも、十分おいしいパンが作れます。
強力粉を選ぶ目安
| 作りたいパン | たんぱく質の目安 |
|---|---|
| 食パン | 12〜13% |
| 菓子パン・惣菜パン | 11〜12% |
| ふんわり軽めのパン | 11%前後 |
同じ強力粉でも、
銘柄によって焼き上がりや香り、食感が少しずつ違います。
粉が変わると、
いつものパンが少し違う表情になります。
慣れてきたら、国産小麦や外国産小麦など、いろいろ試してみるのも楽しいです。
小麦粉の保存方法
小麦粉は、湿気とにおいに弱い材料です。
開封後は、しっかり密閉して、
涼しく湿気の少ない場所で保存します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 湿気を避ける | 固まりや風味落ちを防ぐ |
| におい移りに注意 | 香りの強いものの近くに置かない |
| 開封後は早めに使う | 賞味期限は未開封が前提 |
| 密閉する | 虫や湿気を防ぐ |
パッケージに書かれている賞味期限は、
未開封の状態での目安です。



開封したら、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。
インスタントドライイースト|パンをふくらませる材料
パンをふくらませるために使うのが、
インスタントドライイーストです。
サラサラした粒状で、
予備発酵なしで材料に混ぜて使えるため、
初心者にも扱いやすいイーストです。
イーストは生きています。
水分・糖分・適度な温度があることで働き、
生地をふっくらふくらませてくれます。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| インスタントドライイースト | そのまま使えて初心者向き |
| ドライイースト | 予備発酵が必要なタイプもある |
| 生イースト | 風味がよいが管理がやや難しい |
| 天然酵母 | ゆっくり発酵し、風味が豊か |
パン作りに慣れてきたら、
天然酵母や生イーストに挑戦するのも楽しいと思います。
まずは、インスタントドライイーストから始めるのがおすすめです。
イーストの保存方法
イーストは湿気や高温が苦手です。
開封後は密閉して、
冷蔵庫で保存します。
なるべく早めに使い切るのがおすすめです。
古くなったイーストは、
発酵力が弱くなることがあります。



「最近ふくらみが悪いな」と感じたら、イーストの鮮度も確認してみてください。
塩|味と生地を整える材料
塩は、パンの味を引き締めるだけでなく、
生地の状態にも関わる大切な材料です。
| 塩の役割 | 内容 |
|---|---|
| 味を整える | パンの甘みや風味を引き立てる |
| 生地を引き締める | グルテンを整え、生地に弾力を出す |
| 発酵を調整する | イーストの働きが進みすぎないようにする |
| 雑菌の繁殖を抑える | 生地を安定させる |
塩を入れ忘れると、
味がぼんやりするだけでなく、
生地が扱いにくくなることがあります。
少量でも、とても大切な材料です。
パン作りに使いやすい塩の選び方
パン作りでは、
溶けやすく、計量しやすい塩が使いやすいです。
粒が大きすぎる塩は、
生地の中で溶け残ることがあります。
反対に、粉のように細かすぎる塩は、
湿気を含みやすく、計量に誤差が出やすいことがあります。
| 塩のタイプ | パン作りでの使いやすさ |
|---|---|
| サラサラした精製塩 | 計量しやすく溶けやすい |
| 粒の細かい自然塩 | 風味があり、使いやすいものもある |
| 粒の粗い塩 | 溶け残りに注意 |
| パウダー状の塩 | 湿気や計量誤差に注意 |
最近は、健康を意識して、
ミネラルを含む自然塩や海塩を選ぶ方も増えています。
パン作りに使う場合は、
粒が細かく、生地になじみやすいもの を選ぶと扱いやすいです。
自然塩は風味に個性があるので、
シンプルなパンに使うと、味に深みが出ることもあります。



初めて使う塩は、いつものレシピで少量から試すと安心です。
水|生地をつなぐ大切な材料
水は、粉やイースト、塩をつなぎ、
パン生地を作るために欠かせない材料です。
水の温度や種類によって、
生地のまとまり方や発酵の進み方が変わることがあります。
| 内容 | |
|---|---|
| 水温 | 季節に合わせて調整する |
| 硬度 | 硬度が高い水はグルテンが強くなりやすい |
| アルカリイオン水 | イーストと相性がよくないため避ける |
家庭で作る場合は、
基本的には水道水で大丈夫です。
ただし、アルカリイオン水はイーストとの相性がよくないため、パン作りにはあまり向きません。
そのほかに使う材料
基本の4つに加えて、
パンの種類によって使う材料があります。
バターや砂糖、卵、牛乳などを加えると、
風味や食感が変わります。
| 材料 | 役割 |
|---|---|
| バター | 風味を出し、しっとりやわらかくする |
| 砂糖 | 甘みを加え、焼き色や発酵を助ける |
| 卵 | コクを出し、歯切れのよい食感にする |
| スキムミルク | 風味とコクを加える |
| 牛乳 | 水の代わりに使うと、やさしいコクが出る |
バター
バターを加えると、
パンにコクが出て、きめ細かくやわらかい食感になります。
食パンやロールパン、菓子パンなどに使うと、
ふんわりとした仕上がりになります。
砂糖|甘みだけではない大切な材料
砂糖は、パンに甘みをつけるだけではありません。
イーストの働きを助けたり、
焼き色をつけたり、
生地をしっとりさせる役割もあります。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 甘みをつける | パンの味を整える |
| 発酵を助ける | イーストの栄養になる |
| 焼き色をつける | こんがりした色につながる |
| しっとり感を出す | 生地の保湿に関わる |
一般的にはグラニュー糖や上白糖がよく使われます。
最近は、健康を意識して、
きび砂糖、てんさい糖、黒糖などを使う方も増えています。
| 砂糖の種類 | 特徴 |
|---|---|
| グラニュー糖 | クセが少なく、すっきりした甘さ |
| 上白糖 | しっとりしていて、家庭で使いやすい |
| きび砂糖 | やさしいコクと風味がある |
| てんさい糖 | まろやかな甘さで、やさしい印象 |
| 黒糖 | 独特のコクと香りが強い |
砂糖の種類を変えると、
パンの色や香り、焼き上がりも少し変わります。
黒糖は風味が強いので、
シンプルな白パンよりも、
くるみパンやレーズンパンなどに合わせるとおいしくなります。
健康を意識するなら、精製度の低いきび砂糖やてんさい糖を選ぶのもよいと思います。
スキムミルク
スキムミルクは、
牛乳の風味を加えたいときに使います。
牛乳より保存しやすく、
少量で風味を足せるのが便利です。
スキムミルクを牛乳に置き換える場合は、
レシピ全体の水分量に注意します。



スキムミルクを牛乳に置き換える場合は水分の全体を10%減らして計量します。
よく使うトッピング・混ぜ込み材料
パン作りに慣れてきたら、
トッピングや混ぜ込み材料を使うと楽しくなります。
| よく使う材料 | 使い方のポイント |
|---|---|
| ナッツ | ローストすると香ばしさが増す |
| レーズン | ぬるま湯で洗い、水気を取ってから使う |
| チョコレート | 溶けにくい製菓用が扱いやすい |
| チーズ | 惣菜パンに使いやすい |
| ハム・ベーコン | 巻き込みやトッピングに便利 |
ナッツは、生地に混ぜ込んだり、上にのせたりして使います。
レーズンは、使う前にぬるま湯で軽く洗うと、
表面のオイルコーティングや異物を落としやすくなります。
チョコレートは、市販の板チョコでも作れますが、製菓用の溶けにくいタイプを使うと、生地から漏れにくく、きれいに仕上がります。
混ぜ込み量の目安
トッピングや具材を生地に混ぜ込む場合は、
小麦粉の重さに対して 15〜70%くらい が目安です。
| 具材の量 | 向いている使い方 |
|---|---|
| 粉の15〜30% | 軽く風味をつけたいとき |
| 粉の30〜50% | 具材感をしっかり出したいとき |
| 粉の50〜70% | レーズンやナッツをたっぷり入れたいとき |
最初は少なめから試すと、
生地が扱いやすいです。
具材を入れすぎると、生地が破れたり、ふくらみにくくなることがあります。









