今回は、東京の 都内五社めぐり を歩いてきました。
ここでいう都内五社めぐりとは、
皇居を中心に、東京大神宮・神田神社(神田明神)・水天宮・虎ノ門金刀比羅宮・日枝神社の五つの神社を巡る参拝コースです。
古くから皇居を守る結界のように語られることもあり、
東京の真ん中を五角形に描くように歩く巡り方として親しまれています。
皇居周辺は、都心にありながらも、
不思議と静けさを感じる場所です。
ビルの間を歩き、電車を乗り継ぎ、
それぞれの神社で手を合わせる。
その流れの中で、
日常から少しだけ離れていくような感覚がありました。
今回は、各神社の御祭神や見どころ、摂末社、お守り、アクセスを交えながら、
都内五社めぐりのルートをご紹介します。
静かな時間を楽しみながら、
ゆっくり歩いてみましょう。
都内五社めぐりとは
都内五社めぐりは、
皇居を中心に、都心にある五つの神社を巡る参拝コースです。
この記事では、次の五社を巡ります。
| 順番 | 神社名 | エリア | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東京大神宮 | 飯田橋 | 東京のお伊勢さま・縁結び |
| 2 | 神田神社(神田明神) | 御茶ノ水・秋葉原 | 江戸総鎮守・商売繁盛・勝運 |
| 3 | 水天宮 | 日本橋蛎殻町 | 安産・子授け |
| 4 | 虎ノ門金刀比羅宮 | 虎ノ門 | 海上守護・招福除災・良縁 |
| 5 | 日枝神社 | 永田町・赤坂 | 皇城の鎮・厄除・商売繁盛 |
| 締め | 東京大神宮 | 飯田橋 | 巡拝の報告と感謝 |
五社を一日で巡ることもできますが、境内をゆっくり見たり、摂末社にも手を合わせたりすると、思っているより時間がかかります。無理に急がず、自分の歩幅で巡るのがおすすめです。
聞きなれない言葉のミニ解説
神社めぐりの記事では、少し聞きなれない言葉が出てきます。
先に簡単に整理しておきます。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 御祭神 | ごさいじん | その神社にお祀りされている神様 |
| 分霊 | ぶんれい | 神様の御神徳を別の場所にお祀りすること |
| 摂社・末社 | せっしゃ・まっしゃ | 境内や関係地にある小さなお社 |
| 御神徳 | ごしんとく | 神様のはたらき・ご利益として受け止められるもの |
| 授与所 | じゅよしょ | お守りや御朱印をいただく場所 |
| 氏子地域 | うじこちいき | その神社を地域の守り神として信仰する範囲 |
| 勧請 | かんじょう | 神様を別の場所へお迎えして祀ること |
意味が分かると、神社めぐりがぐっと身近になります。
東京大神宮|東京のお伊勢さまとして親しまれる縁結びの神社
スタートは、飯田橋にある 東京大神宮 です。
「東京のお伊勢さま」と称され、
伊勢神宮の御祭神をお祀りする神社として親しまれています。
主な御祭神は、
天照皇大神(あまてらすすめおおかみ) と
豊受大神(とようけのおおかみ) です。
| 神様 | 読み方 | 分かりやすい説明 |
|---|---|---|
| 天照皇大神 | あまてらすすめおおかみ | 伊勢神宮・内宮の御祭神。日本の総氏神ともされる神様 |
| 豊受大神 | とようけのおおかみ | 伊勢神宮・外宮の御祭神。衣食住や産業を守る神様 |
| 高御産巣日神 | たかみむすびのかみ | 「むすび」の働きに関わる神様 |
| 神産巣日神 | かみむすびのかみ | 同じく「むすび」の働きに関わる神様 |
| 倭比賣命 | やまとひめのみこと | 天照皇大神に仕え、その御心を人々に伝えた神様 |
東京大神宮の雰囲気
決して大きく目立つような立地ではありません。
けれど、午前中から多くの女性が参拝されているのが印象的でした。
社殿には花の装飾が多く、
全体的にやわらかく、優しい空気が漂っています。
五社めぐりの始まりに、
心をふわっとほどいてくれるような場所でした。



縁結びというと恋愛を思い浮かべがちですが、人とのご縁、仕事との縁、暮らしの中のよい流れなど、広い意味での「結び」を感じる神社です。
東京大神宮のお守り
東京大神宮は、お守りの種類がとても豊富です。
花をモチーフにしたやさしい色合いのお守りやおみくじがあり、
どれも可愛らしく、選ぶ時間まで楽しくなります。
| お守りの種類 | 内容 |
|---|---|
| 恋愛成就・縁結び | 良縁を願う方に人気 |
| 心願成就 | 心に願いがあるときに |
| 健康守 | 体調や日々の健康を願う |
| 安産守 | 安産を願う方へ |
| 学業成就 | 勉強や試験の願いに |
| 仕事守 | 仕事運や目標達成に |
| 交通安全守 | 移動や日々の安全に |



季節ごとのお守りもあるので、訪れる時期によって出会える授与品が変わるのも楽しみです。
摂末社|飯富稲荷神社
東京大神宮の境内には、
飯富稲荷神社(いいとみいなりじんじゃ) があります。
御祭神は、
稲荷大神(いなりのおおかみ) と
大地主大神(おおとこぬしのおおかみ) です。
東京大神宮を訪れたら、
こちらにもぜひ足を運んでみてください。



こぢんまりとしたお社ですが、きれいに整えられていて、清々しい空気が漂う場所です。
東京大神宮へのアクセス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区富士見2-4-1 |
| 最寄り駅 | JR・東京メトロ・都営地下鉄「飯田橋駅」 |
2.神田神社(神田明神)|江戸総鎮守の力強い空気
二番目に参拝するのは、
神田神社(神田明神) です。
江戸総鎮守として知られ、
日本三大祭のひとつに数えられる 神田祭 でも有名です。
神田明神の御祭神
神田明神の御祭神は、三柱の神様です。
| 神様 | 読み方 | 分かりやすい説明 |
|---|---|---|
| 大己貴命 | おおなむちのみこと | 大黒様。縁結び・国造りの神様 |
| 少彦名命 | すくなひこなのみこと | 恵比寿様。商売繁盛・医薬の神様としても知られる |
| 平将門命 | たいらのまさかどのみこと | 将門様。除災厄除・勝負の神様として信仰される |
七福神でおなじみの大黒様と恵比寿様は、
縁結びや商売繁盛の神様として親しまれています。
そして将門様は、
除災厄除け、勝負ごとの神様として信仰されています。



大手町・丸の内・神田・日本橋・秋葉原など、東京の中心的な地域に近い神社らしく、境内には活気と力強さがあります。
神田明神の雰囲気
神田明神は、
東京大神宮のやわらかさとはまた違い、
明るく、力強い印象の神社です。
商売、仕事、勝負、文化、芸能。
そうした人の営みを大きく受け止めているような神社です。



鳥居をくぐると、江戸の賑わいと現代の都市文化が同じ場所にあるような、独特の空気があります。
神田明神へのアクセス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区外神田2-16-2 |
| 最寄り駅 | JR・東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」周辺 |
3.水天宮|安産・子授けの神様として親しまれる神社
三番目に参拝するのは、
日本橋蛎殻町にある 水天宮 です。
水天宮といえば、
「戌の日」の安産祈願で知られる神社です。
水天宮の御祭神
水天宮には、四柱の神様がお祀りされています。
| 神様 | 読み方 | 分かりやすい説明 |
|---|---|---|
| 天御中主大神 | あめのみなかぬしのおおかみ | 日本の神々の祖先神。安産・子授けの神徳で知られる |
| 安徳天皇 | あんとくてんのう | 平家ゆかりの幼い天皇 |
| 建礼門院 | けんれいもんいん | 安徳天皇の母 |
| 二位の尼 | にいのあま | 平清盛の正室で、安徳天皇の祖母 |
水天宮の由来と雰囲気
東京の水天宮は、福岡県久留米市にある水天宮をもとにしています。
水天宮の公式情報では、九州の久留米藩を発祥とし、9代目久留米藩主の有馬頼徳が1818年に自家で祀っていた水天宮を江戸の屋敷に分祀したのが東京の水天宮の始まりとされています。
現在の社殿は近代的で、
境内は清々しく整えられています。



都心にありながら、神様が静かに落ち着いて鎮座されているような雰囲気がありました。
摂末社|寳生辨財天
水天宮の境内には、
寳生辨財天(ほうしょうべんざいてん) があります。
御祭神は、
市杵島姫神(いちきしまひめのかみ) です。
水天宮の中にあるこの場所は、
安産祈願とはまた違う、静かな華やかさを感じるお社です。



辨財天というと、音楽や芸能、財福に関わる神様として知られています。
水天宮のお守りと見どころ
水天宮といえば、安産のお守りが有名です。
昔ながらのさらしの帯や、
腹帯やガードルに縫い付けて使える小布などがあります。
境内には、
子宝いぬ と 安産子育河童 の像もあります。
河童にちなんだ土鈴や焼き物のお面、辨財天のお守りや絵馬もあり、授与品を眺める時間も楽しい神社です。
水天宮へのアクセス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区日本橋蛎殻町周辺 |
| 最寄り駅 | 東京メトロ半蔵門線「水天宮前駅」 |
4.虎ノ門金刀比羅宮|都会のビル群に鎮座する“こんぴらさま”
いよいよ後半です。
四番目に参拝するのは、
虎ノ門の 金刀比羅宮(ことひらぐう)。
通称、
虎ノ門のこんぴらさま です。
虎ノ門金刀比羅宮の御祭神
御祭神は、
大物主神(おおものぬしのかみ) と
崇徳天皇(すとくてんのう) です。
| 神様 | 読み方 | 分かりやすい説明 |
|---|---|---|
| 大物主神 | おおものぬしのかみ | 海や陸の安穏、五穀豊穣、平安をもたらす神様 |
| 崇徳天皇 | すとくてんのう | 讃岐国で金刀比羅宮を深く崇敬した天皇 |
都会の中の不思議な神社
虎ノ門金刀比羅宮は、
高層ビルの敷地内にある、とても都会的な神社です。
正面鳥居をくぐり、
ビルの下の近未来的な風景を見ながら社殿へ進むと、
日常と神域が重なっているような不思議な感覚があります。
銅製の鳥居には、
東西南北を守る 四神獣 の彫刻があります。
| 四神 | 読み方 | 守る方角 |
|---|---|---|
| 青龍 | せいりゅう | 東 |
| 白虎 | びゃっこ | 西 |
| 朱雀 | すざく | 南 |
| 玄武 | げんぶ | 北 |
都会の真ん中に、
昔から続く祈りの場所が静かに残っている。
そんな雰囲気が、とても印象的でした。



ビル街の中で四神獣に迎えられる感覚は、ほかの神社とは少し違う印象です。
摂末社|喜代住稲荷神社と結神社
虎ノ門金刀比羅宮の境内には、
喜代住稲荷神社 と 結神社 があります。
| 摂末社 | 御神徳・特徴 |
|---|---|
| 喜代住稲荷神社 | 五穀豊穣・商売繁盛 |
| 結神社 | 良縁祈願・縁結び |
特に結神社は、
江戸時代から良縁を願う女性たちに信仰されてきたお社です。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 授与所で良縁祈願セットを受ける |
| 2 | 結神社の御神前で良縁を祈願する |
| 3 | 良縁祈願紐を台に結び付ける |
| 4 | 二拝二拍手一拝で再度祈願する |
昔の祈願方法には、黒髪や折り紙を結び付ける風習があったと伝えられていますが、
現在は良縁祈願紐を結ぶ形で、祈りを込めることができます。



「結ぶ」という行為には、見えない願いを形にするような静けさがあります。
虎ノ門金刀比羅宮のお守り
虎ノ門金刀比羅宮には、
全体のお守りのほか、願いごとに合わせたお守りがあります。
| お守りの種類 | 内容 |
|---|---|
| 身体健全 | 健康を願う |
| 厄除開運 | 災いを避け、運を開く |
| 旅行安全 | 旅の安全を願う |
| 交通安全 | 日々の移動の安全に |
| 航海安全 | 海の安全を願う |
| 航空安全 | 空の旅の安全に |
| 大漁満足 | 漁業に関わる願い |
| 学業成就 | 勉学の願い |
| 安産 | 安産を願う |
| 仕事守 | 仕事の願いに |
小さな根付タイプのお守りもあり、
さりげなく持てる可愛らしさがあります。



木札やカードタイプのお守りを入れるお守り袋もあり、都会で働く人にも持ちやすい印象でした。
虎ノ門金刀比羅宮へのアクセス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区虎ノ門1-2-7 |
| 最寄り駅 | 東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」 |









